短期留学に行きたいけれど、「短期留学は意味ない」という意見を耳にしたことはありませんか？
そんな意見を聞いて、短期留学することを迷っている方に向けた記事となります。
＜この記事を書いている人＞
早稲田大学卒業後、私立中高で10年ほど英語を教えている教員です。
長期留学はせず、日本にいながら英語を学んできました。
TOEICスコアは920。オンライン英会話を6年間継続しています。
短期留学とは数週間から数ヶ月留学に行くことです。
滞在期間が短いので、「意味がない」と言われがち。
しかし、そんな短期留学にも、長い目でみると大きな意味があります。
実際に短期留学をした経験から、メリットやデメリット、短期留学に向けた準備について解説していきます。
・体験に基づいた短期留学のメリットやデメリットを知ることができる
・短期留学に向けてどんな準備をすれば良いのかがわかる
短期留学は意味ないと言われるのはなんで？【デメリット】
短期留学が意味ないと言われる理由には大きく３つあります。
- 英語力を伸ばすのに十分な時間がない
- 短期なので経験できることが限られる
- 日本人同士で集まってしまうので結局旅行と同じ
これらは全て、実際に私が短期留学に行って感じたことです。
以下で詳しく解説します。
短期留学「だけ」では英語力は伸びないから
「英語力を伸ばす」という目的で短期留学に行く場合、効果を感じられない場合が多いです。
なぜなら、圧倒的に学習時間が足りないからです。
短期間の留学だけで、効果を実感するのは難しいでしょう。
留学で英語を身につけようとするのであれば、数年間の長期留学をする必要があります。
英語習得にかかる時間を知りたい方は、別の記事を参考にしてください。
短期間の間に経験できることが限られるから
「海外に行って視野を広げる」といった目的で短期留学に行く場合でも、十分に効果を感じられない場合があります。
なぜなら、留学期間が短いため、経験できることが限られるからです。
視野を広げるためには、
- 現地の人と会話をする
- 留学先で様々な場所を訪れる
- 一定期間現地で日常生活を送る
といったことが必要となります。短期留学ではそういった経験を十分にできません。
日本人同士で話してしまうことがあるから
短期留学でありがちなのが、日本人同士で集まってしまい、日本語ばかり使ってしまうことです。
海外に行って日本人を見ると親近感を感じます。
そのため、普段の食事や語学学校での授業など、あらゆる場面で日本人同士で固まってしまいがちです。
すると、結局日本人同士で旅行に来ているような状況になってしまいます。
短期留学のメリットは？
上で述べたようなデメリットがあるにもかかわらず、私は大学時代に短期留学をしました。
それには、デメリットを上回るような理由があるからです。
- 費用がそこまでかからない
- 授業や仕事にあまり影響がない
- 海外で生活することで自信がつく
以下で詳しく解説します。
費用がそこまでかからない
短期留学は、長期留学と比較すると費用があまりかかりません。
長期留学に関しては留学ジャーナル、短期留学に関してはスマ留を参考にさせていただきました。
| 長期留学（1年） | 短期留学（1ヶ月） | |
| アメリカ滞在の場合 | 約255～446万円 | 約44～55万円 |
特に、スマ留であれば従来の留学料金よりも安く留学することが可能です。
スマ留のサイトはこちら＞＞海外留学のスマ留 
また、大学生であれば、大学の留学プログラムを用いることによって、費用を抑えることもできるでしょう。
授業や仕事に影響なく留学に行ける【長期休暇を活用】
短期留学は短い期間のため、学校の授業や仕事にあまり大きな影響がありません。
長期留学の場合、1年以上の滞在のため、私生活に大きな影響があります。
大学生であれば、卒業の時期を1年遅らせなくてはならなかったり、友人とのサークル活動を楽しめないといったデメリットもあります。
1ヶ月程度の短期留学であれば、上で述べたようなことを心配する必要がありません。
海外で生活することで自信がつく
短期間でも、海外で生活することによって、自信がつきます。
現地では、自分の力でコミュニケーションを取り、自分で身の回りのことを行わなくてはいけません。
そういった経験を通じて、「1人で見知らぬ土地で生きていくことができる」
といった自信をつけることができます。
体験談⇒長い目で見れば短期留学は「意味がある」
これまで述べてきたように、短期留学に行ってすぐに効果を感じるわけではありません。
しかし、実際に体験した結果、長い目で見ると短期留学には「意味がある」と感じます。
以下の３つの理由からです。
- かけがえのない思い出になるから
- 英語学習に対するモチベーションが上がるから
- 日本について別の視点から考えることができるから
私の体験談をもとに、解説します。
【体験談】短期留学での体験は忘れられないものとなる
私は大学時代に3週間ほどアメリカに行きました。
平日は主に語学学校で授業を受け、週末はラスベガスへ旅行に出かけたり・・・。
当時のことは今でも鮮明に覚えています。
現在社会人になり、気軽に短期留学には行けません。
また、行けたとしても、当時のようにアクティブに活動したり、交流したりすることはできないでしょう。
そんな思い出は、人生を豊かにしてくれます。
少しでも留学を考えているのなら、挑戦すべきです。いつまでも忘れないような体験となるでしょう。
長期的に英語学習のモチベーションを高めてくれる
短期留学に行った経験が、長期にわたって英語を勉強するモチベーションになっています。
留学で現地の人々と交流し、異文化を体験することによって、間違いなく英語学習に対するモチベーションは高まります。
「もっと英語ができるようになって、また海外に行きたい」
そんな感情が長期にわたって自分の中に残ります。
海外で生活すると日本の良さを再確認できる
短期間でも、海外に滞在することによって、日本との比較をすることができます。
特に、食べ物のおいしさや安全性、交通の利便性など、日本の良さを再確認することができます。
これは、実際に海外に行かないと気づかないことです。
私も短期留学に行ったことで、より日本のすばらしさに気づけるようになりました。
短期留学に向けて日本でやっておくべきこと
では、短期留学に向けて、どんな準備をすべきなのでしょうか。
ここでは以下の３つに絞って解説します。
- リスニング力とスピーキング力を高める
- 日本のことを説明できるようにする
- 留学先について調べ、計画を立てる
留学に向けた準備についてさらに詳しく知りたい方は別の記事を参考にしてください。
リスニング力とスピーキング力を高める
短期留学に向けて、英語力を最大限に伸ばしておきましょう。
特に、リスニングとスピーキングの練習をすることによって、現地での生活が楽になります。
リスニングに関しては、自分のレベルに合った英語をシャドーイングすることがおすすめです。
TED Talksやポッドキャスト、YouTube等を活用して、自分に合った教材を見つけましょう。
ちなみに、私のおすすめポッドキャストは「All Ears English」です。日常で使う様々な表現を、ナチュラルスピードの英語で解説してくれます。
スピーキングに関してはオンライン英会話がおすすめです。特に、時間のある大学生であれば、回数無制限で英会話をすることができるネイティブキャンプがおすすめです。
その他のおすすめオンライン英会話に関しては別の記事を参考にしてください。
日本のことを説明できるようにする
現地で会話をする時によく聞かれるのが、日本についてです。
日本の歴史やおすすめスポット、食べ物など、あらゆることを英語で質問されます。
そういった質問に答えられるように、準備をしておきましょう。
おすすめは、『改訂版 英語で日本紹介ハンドブック』です。通訳ガイド歴30年の著者が、「日本や日本人を英語で紹介する」際の様々なトピックについて解説した参考書です。
これを読むことで、日本に関するあらゆる質問に対応できるようになるでしょう。
書籍を用いて英語の勉強をしたい方はこちらの記事も参考にしてください。
留学先について調べ、計画を立てる
留学先について調べることも大切です。
特に、短期留学では期間が短いため、入念に計画を立てておくべきでしょう。
最低限以下のことは調べておきましょう。
- 語学学校の詳細（場所や時間など）
- 普段のランチの場所
- 週末に行く場所（短期留学では週末に旅行に行くのもおすすめ）
- 現地で気軽に行くことができる観光スポット
あらかじめ計画を立てておくことで、有意義な留学生活を送ることができるはずです。
まとめ⇒少しでも海外に行きたい気持ちがあるなら、行くべき
上でも述べたように、私は大学時代に3週間ほどアメリカへ短期留学に行きました。
費用があまりかからない点や、短い期間が授業等に影響ない点が私にとってぴったりでした。
もちろん短期留学だけで英語力を伸ばすことはできません。
しかし、語学力以上の、本当にかけがえのない経験ができるはず。
もしも短期留学をするか迷っているのであれば、挑戦してみることをおすすめします。
人生は1度きり。留学をして、素敵な思い出を作ってくださいね。
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