このページでは、「英語を学び直したいけれど、何から始めていいのか分からない」という方に向けて英語学び直しの始め方を解説しています。
早稲田大学卒業後、私立中高で10年ほど英語を教えている教員です。
長期留学はせず、日本にいながら英語を学んできました。
TOEICスコアは920。オンライン英会話を6年間継続しています。
↓前置きを読まずに記事を読みたい方はこちら↓
この記事を読むことによって、英語を学び直す方が「どんな手順で、何を始めたら良いのか」が分かるようになります。
これまで本当に多くの英語に関する質問を受けてきました。その中で一番多かったのは以下の質問です。
「結局、英語ができるようになるには何をしたらいいのですか?」
情報にあふれる現代では、選択肢が多すぎて、正しい英語の学び方がわかりません。本屋に行けばズラーっと英語の参考書が立ち並び、どれを選んでいいのか分かりません。
「英語を学び直したいのに、やり方が分からない!」そんな悩みを抱える方のために、この記事を書いています。
英語学習を継続し、効果を出せる人とそうでない人の間には大きな違いがあります。これまで何人もの生徒を実際に見てきましたが、英語力を伸ばしている生徒は王道の英語勉強法を行っています。
王道の勉強法とは、しっかりと英語を学ぶ目的を定め、自分の学習スタイルを把握して、計画的に自分に合った教材に取り組むことです。以下のような流れがおすすめです。
英語ができる人はこういった王道の勉強法を習慣化しています。この記事を読んで、英語の学び直しを継続できるような勉強法を身につけていきましょう。
この記事は「英語を学び直す方」に向けて書かれています。そうではなくて、他の世代の方は、世代別の英語勉強法に関する記事を参考にしてください。
【STEP 0】英語学び直しをするならメリットを考えるべき
そもそも、日本に住んでいるのに英語を学ぶメリットがあるの?
という方のために、英語ができるようになるメリットを説明します。
英語を学ぶメリットが既に分かっていて、十分に学ぶモチベーションがある人は「【STEP 1】まずは英語を学ぶ理由をはっきりさせよう」に飛んでください。
英語を学ぶことが必要だと、はっきり理解している人は読み飛ばして大丈夫です!
英語を学ぶと得られる5つのメリット
①世界中に友達が増える
②子供のあこがれの存在になる
③仕事の幅が広がる
④広い視野で考えることができる
⑤自信を持って海外に行くことができる
英語ができるようになった先の自分の姿をイメージできますか?
これら5つをまとめると、英語を学ぶことによって「人生が豊かになる」ということです。これは、本ブログのタイトルであり、運営者の大切にしている理念でもあります。
英語を学ぶことによって、人生のあらゆる場面で選択肢が増えていきます。それによって、収入が増えたり、交友関係が広がったりしていきます。また、そういった英語の知識は子どもにも引き継がれていきます。
このように、英語を学ぶことには多くのメリットがあり、今後もこのメリットがなくなることはないでしょう。
もっと詳しくメリットについて知りたい方は、別の記事をご覧ください。
なんでメリットについて考えることが必要なの?
人は理由なく頑張ることができません。英語を学ぶことに価値を感じていなければ、英語力は向上しませんし、継続も難しくなります。
【STEP 1】の内容とも被りますが、「理想の自分」が具体的になった時に人は頑張ることができます。
英語を学ぶメリットを感じられないのであれば、英語学習に時間をかけるべきではないと私は考えます。人生は有限であり、英語学習には多くの時間と労力を必要とします。
かけがえのない時間を英語に使いたい!と思えるようなメリットを見つけなくてはなりません。
裏を返せば、そんなメリットが見つかれば、辛い時期でも英語を学び続けることができます。
【STEP 1】英語学び直しの目的とは?
実際に、英語を学び直そう!と思っている方の中にも、英語を学ぶ理由がはっきりしていない方が多いです。
そんな方のために、以前の記事で英語の勉強目的を12個まとめました。自分に合った目的を探してみてください。
- 旅行先で話せるようになりたい
- 子供の模範になりたい
- 趣味として、学び直しをしたい
- 資格を取得したい
- 大学院に進学したい
- 留学に行きたい
- キャリアアップしたい
- 映画やドラマを字幕なしで見たい
- ニュースを英語で理解できるようになりたい
- 漠然としたあこがれがある
- 英語を使った仕事に就きたい
- 海外の友人と交流したい
私の場合は、旅行先で自由に英語を使って、現地の人たちと楽しくご飯を食べる自分を思い描いていました。
具体的に「理想の自分」をイメージしてみよう!
では、実際に英語ができるようになった後の、「理想の自分」をイメージしてみましょう!
「理想の自分」をイメージするときには、「いつ、どこで、だれが、何を、どのように」といった5W1Hを意識すると考えやすいです。
例を書いてみます。
いつ: 妻と子供の3人で海外旅行に行ったとき
どこで: 旅行先のカリフォルニアで
だれが: 私が
何を: 英語を使って現地の人と会話をしている
どのように: 自信を持って笑顔で
頭の中では、こんなストーリーが思い浮かびます。
20XX年X月X日 家族3人でカリフォルニア旅行へ
6歳になる息子にとって初めての海外旅行。お金も貯まったのでカリフォルニアへ。
昨日はカリフォルニア・ディズニーランドへ。普段から英語を勉強していたおかげで問題なく旅行を楽しむことができている。
レストランでは、近くの人に「旅行を楽しんでる?」と話しかけられた。にこやかに英語で対応。妻も息子も安心してその様子を見ている。
子供は目をキラキラさせながら、異国の景色を眺めている。帰りの飛行機で息子は言った。
「僕も英語を勉強して、話せるようになってからまた行きたい」
手をつないで楽しそうに歩く3人を想像できましたか?
英語ができると、人生がずっと楽しくなります。
上の例を参考にして、「理想の自分」を具体的にイメージしましょう。
理想が具体的であればあるほど、モチベーションが高まり、英語学習が継続できるようになりますよ。
12個の英語の勉強目的についてもっと知りたいという方はこちらの記事を参考にしてください。
【STEP 2】自分に合った英語学習スタイルを見つけよう
これまで【STEP 0】と【STEP 1】で英語を学ぶメリットや目的を見てきました。
これらは英語を学ぶモチベーションにつながるものです。
では、これから実際に英語を学び直すための準備をしていきます。
準備の内容は以下の4ステップです。
- 自分の英語レベルを把握する
- スケジュールを見直し、勉強時間と場所を確保する
- 自分に合った勉強法を決める
- 自分の適性を把握する
まずは自分のことを知ろう!ということですね。
①自分の英語レベルを把握する
自分の英語レベルってどうやって把握するの?という方のために、いくつか方法を紹介します。
英語レベルを把握するには様々な方法がありますが、手っ取り速いのが資格です。
こちらの画像は、私の経験から作成した英語レベルの早見表です。公式の情報ではないのでご注意ください。また、この画像のTOEICはL&Rの点数を載せています。
自分のレベルについて知りたい方は、別の記事を参考にしてください。
資格を持っていない場合はどうしたらいいの?
資格を持っていない方は以下のチェック項目を確認してみてください。
□ 自分の趣味や、住んでいる場所などについて英語で紹介することができる
□ 5W1Hを使って簡単な質問を英語ですることができる
□ 自己紹介などの簡単な内容であれば、英語を聞き取ることができる
□ 英語の5文型と言われてすぐに説明することができる
□ 中学英文法(現在完了、関係代名詞、受動態など)が理解できている
これらの項目に自信がなければ、初心者または中級者かと思います。
全然自信がない、という方でも、上達する流れを分かりやすく教えるので大丈夫ですよ!
②自分のスケジュールを見直し、勉強時間と場所を確保する
いざ英語学習をしようと思っても、時間がない!
と考える方もいますよね。そんな方のために、勉強時間を確保する方法をお伝えします。
英語を長時間勉強する必要はない
まず誤解される方が多いのですが、英語学習と聞いて、1時間や2時間連続で勉強する必要はありません。
特に、単語やフレーズの記憶であれば、1時間勉強するよりも、20分の勉強を3回に分けた方が覚えやすくなります。
短い時間の方が集中力も続きますよね。
20~30分くらいの時間であれば、1日のスケジュールの中で見つけられるのではないでしょうか?
勉強時間の例を考えてみます。以下は、電車通勤のサラリーマンの想定です。
まず上の画像をもとに考えると、6時に起床し、家で10分だけ勉強してから通勤電車に乗ります。
移動時間は勉強すると考えて、それぞれ30分ずつ電車の中で勉強します。
お昼休憩は10分だけオフィスまたはお店で勉強します。
帰宅後、寝る前に40分勉強します。←20分に分割して2回の勉強でもよいでしょう。
このスケジュールで2時間の勉強時間が確保できます。
英語ができるまで、どれくらい時間がかかるの?⇒約1000時間
ところで、社会人が、何時間勉強したら英語ができるようになるのか気になりますよね。
ざっくり計算すると、約1000時間です。
具体的な計算方法は以前の記事を参考にしてください。
この場合の「英語ができる」というのはかなり高いレベルで話せることだと想定しています。
日常会話レベルであれば、実際はもっと早く習得できるはずです。
習得にかかる時間を1000時間と想定すると、1日の勉強時間ごとの、習得にかかる期間は以下のようになります。
1日の勉強時間 | 習得にかかる期間 |
1時間 | 約2年7ヶ月 |
2時間 | 約1年4ヶ月 |
3時間 | 約9ヶ月 |
社会人であれば、1日2時間を目標に勉強しましょう!上の例で挙げたように、勉強時間を分割すればそこまで長く感じないはずです。
③自分に合った英語勉強法を決める
英語学習をするときにどんな勉強方法があるの?と気になった方のために、10個ほど勉強方法を紹介します。
- 書籍、参考書、問題集【王道の勉強法】
- オンライン英会話【コスパ最強】
- 英会話スクール【対面で安心】
- YouTube【スキマ時間に最適】
- 英語学習アプリ【スキマ時間に最適】
- Podcast【スキマ時間に最適】
- ニュースサイト【語彙が増える】
- 映画、ドラマ【楽しみながら勉強】
- WEB学習サービス【安価で体系的に学べる】
- コーチング【全てをおまかせできる】
それぞれの勉強法の特徴や、おすすめに関してはこちらの記事を参考にしてください。それぞれの勉強法のメリットやデメリットも書いてあります。
10個もあって、どれを選べばいいか分からない!という方のためにパターン別おすすめ勉強法を紹介しますね。
パターン1:独学でコスパ良く勉強したい人
参考書 + オンライン英会話
書籍や参考書で独学をして、オンライン英会話等で会話の練習をするのが一番コスパが良い方法です。
初心者の方であれば、中学の復習ができる参考書から始めるのがいいのではないでしょうか。
後で詳しく説明しますが、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』が分かりやすく、網羅的なのでおすすめです。
オンライン英会話も後ほど説明しますが、ネイティブキャンプやレアジョブ英会話 、DMM英会話 あたりが安価でコンテンツも多く、おすすめできます。
自分の好きな時に勉強できるので、忙しい社会人におすすめです!
私はこの方法で英語力を伸ばしてきました!
ブログ運営者が現在使っているのはDMM英会話です。始め方を知りたいかたは別の記事を参考にしてください。
DMM英会話以外にも、学習者に合ったオンライン英会話があります。オンライン英会話を比較した記事を読みたい方はこちらの記事を参考にしてください。
パターン2:コスパ良く勉強したいけど、講義が欲しい人
WEB学習サービス + (オンライン英会話)
WEB学習サービスとは、用意されているコンテンツ(講義動画など)を活用しながら、自分で学習を進めていくサービスです。
有名なものだと、中高の学び直しに最適なスタディサプリが挙げられます。
スタディサプリのリンクはこちら⇒【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服現在では、TOEICに特化した、スタディサプリ ENGLISH というサービスや、
オンライン英会話と組み合わせた、スタディサプリENGLISH 新日常英会話セットプラン
というものもあります。
スタサプは中高生に超人気のWEBサービスです。講義動画は本当に分かりやすい。
パターン3:英語は対面じゃないとやる気がでない人
英会話スクール
オンラインは慣れていなくて、対面の方が良いという方もいますよね。
そんな方は英会話スクールが選択肢となるでしょう。
ただし、英会話スクールは家や職場の近くにないと通うのが難しいというデメリットがあります。
なので、対面で英語学習をしたい人は家の近くの英会話スクールを調べてみましょう。
日本で一番校舎数が多い駅前留学のNOVA などが候補となるかと思います。
私も英語に興味を持ったきっかけは、小学校の頃通っていた英会話スクールでした。
パターン4:スケジュール管理から勉強法まで全ておまかせしたい人
コーチング
自分の性格やレベル、目的に合った学習プランを提示してくれるのがコーチングです。
学習に関することを全ておまかせしたい人にはおすすめの勉強法となります。
ビジネスに特化したものであれば、ビズメイツ などが候補として挙げられます。
④自分の適性を把握する
英語には適性があります。適性とは、性格や能力といったものです。
これまで英語を教えていても、英語が伸びやすい人とそうでない人にはいくつかの違いがありました。
それは以下のような要因です。
- モチベーションの有無
- 学習の継続力があるか
- 英語が得意かどうか
- 勉強する時間があるかどうか
- 勉強する環境が整っているか
さらに詳しい内容や、これらを改善する方法については、こちらの記事を参考にしてください。
例えば、こんな人は当然英語が伸びそうですよね↓
外資系の会社で働く両親を持つ女の子。海外旅行経験が豊富で、将来は親のように海外の人を相手に仕事をしたい。熱心に仕事をする親の影響で、どんなことも最後までやり遂げる。小さい頃から英会話スクールに行っている影響で、英語は得意。将来のため、空き時間の多くを英語学習に費やす。部屋にある、あらゆるものが英語に関するもので、きちんと整理整頓されている。
ここまで極端な適性がなくても英語は伸ばすことができるので、安心してください。
先ほど挙げた5つの要因に関しては、ちょっとした工夫で改善することができます。
自分の適性に関して、改善の必要があると感じた方は以前の記事を参考にしてください。
【STEP 3】英語の学び直しが継続できるような計画を立てよう
では、実際に具体的な勉強計画を立ててみましょう!
計画を立てるときには、以下の項目を考えてみましょう。
後ほど例を出しますが、まずは自力で考えてみてください。
- いつまでに【期限】
- 何を【対象】
- どうする【行動】
- どこで【場所】
- どうやって【方法】
- その結果どうなる【結果】
具体的に勉強している自分の姿がイメージできれば、それだけ勉強が継続しやすくなります。
それでは、例を考えてみますね!
- いつまでに【期限】⇒ 今年の12月までに
- 何を【対象】⇒ TOEICの点数を
- どうする【行動】⇒ 800点以上に上げる
- どこで【場所】⇒ 家の机や、通勤の電車で
- どうやって【方法】⇒ 金のフレーズ(単語帳)、公式問題集を使って
- その結果どうなる【結果】⇒ 担当できる仕事が広がる⇒ 収入が○○万円増える⇒ 家族と年に1回海外旅行に行ける
特に、【結果】に関しては具体的にイメージしてみましょう!
この部分がはっきりしていると、モチベーションが上がります。
では、これらの計画を、【STEP 2】で考えた1日2時間勉強するスケジュールに入れてみましょう。
こんな感じになるかと思います。
ここで大切なことは、やる気があるからといって、無理のある計画を立てないことです。
後で述べますが、無理のある勉強計画では継続しにくくなります。
慣れないうちは、1日1時間の勉強プランで始めてみるのもいいと思いますよ!
日常会話が目標だったらどんな計画になりますか?
資格なんて興味はなくて、日常会話ができるようになりたい!
という方のために、日常会話を目標とした計画も考えてみましょう。
この場合、「英会話ができるようになる」だと抽象的すぎて達成ができないので、もっと具体的に考えます。
英会話ができるようになるというのは、オンライン英会話であれば、1年間継続して取り組めば達成できるでしょう。したがって、目標を「オンライン英会話を継続して取り組む」とします。
毎日オンライン英会話を行って1年間継続するのは初心者には難しいので、1年間で合計100時間を目標にしてみましょう。ここでは、1レッスン25分として考えてみます。
1年間は約52週間あるので、1週間に5回できれば年間100時間以上できることになります。
- いつまでに【期限】⇒ 今年の12月末までに
- 何を【対象】⇒ オンライン英会話のレッスンを
- どうする【行動】⇒ 週に5回以上行って、年間100時間英会話をする
- どこで【場所】⇒ 家の机で
- どうやって【方法】⇒ 単語帳、参考書、ネイティブキャンプを使って※
- その結果どうなる【結果】⇒ 英語が話せるようになる⇒ 海外旅行に行ける⇒ 海外の友達が増える
※オンライン英会話に関しては自分の好きなサイトで行ってよいかと思います
有名なところだと、ネイティブキャンプ、レアジョブ英会話 、DMM英会話 などが挙げられます。
特にネイティブキャンプは1日回数無制限なので、時間のある休日などに大量に英会話を行って、勉強時間を稼ぐこともできます。
ネイティブキャンプのリンクはこちら↓
では、1日2時間勉強するスケジュールで考えてみましょう。
ここでは、初心者を想定して、『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800 四訂版』と『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』を使うことにします。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』を選んだ理由は、分かりやすく、1冊で中学文法を全て復習できるからです。
『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800 四訂版』を選んだ理由は、見やすいだけでなく、無料のアプリが非常に便利だからです。
どちらも学び直しを始める初心者にはおすすめの参考書です。
1日2時間のスケジュールでは、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』を電車ではやりにくいので、起床後と帰宅後にそれぞれ計画しました。その分電車での勉強時間を減らしています。
この方法が継続できれば、間違いなくスピーキング力は伸びますよ!
【STEP 4】英語を学び直すなら中学英語の復習は必須
英語の学び直しをしたいけれど、何の勉強から始めたら良いか分からない!
という方に、心からおすすめするのは中学英語の復習です。
初心者だけでなく、英語に多少自信がある人にもおすすめです。
TOEIC700点くらいの中級者でも、案外と忘れている表現があるはずですよ!
なんで中学英語を復習すべきなの?
結論を言うと、中学英語で日常英語の約8割をカバーできるからです。
これは、中学までに習う語彙が、日常生活で使われる英語の約8割をカバーしているということです。
文法に関しても、日常生活で使う文法はほとんど中学でカバーできます。
具体的な計算方法や、詳しい説明は以前の記事を参考にしてください。
具体的に、何をしたらいいの?⇒おすすめの参考書2冊
たくさん参考書がありすぎて分からない!
という方のために、私のおすすめを2冊紹介します。といっても、【STEP 3】で紹介した本と同じものです。
単語:『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800 四訂版』
文法:『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』
『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800 四訂版』
単語に関しては、どの参考書でもそこまでカバーしている語数や例文は変わりません。
ただし、ターゲットの場合はサイズがコンパクトで、アプリが優秀な点がおすすめポイントです。
学び直しの場合、電車での移動時間や、昼食後のちょっとした時間を活用する機会が多いですよね。
そんなときに大きい参考書だと勉強できません。
ターゲットであれば、コンパクトなだけでなく、アプリでクイズもあるので、スマホを開いたついでに学習を進めることができます。
さすがは英検等の参考書を出している旺文社です。アプリもしっかりしています。
まずは無料のアプリでレベルを見て、単語帳を買うか判断するのもいいと思います。アプリはこちら↓
『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800 四訂版』はこちら↓
もし、簡単すぎる場合には、高校用の『英単語ターゲット1200 改訂版』の購入を検討しても良いでしょう。こちらのアプリも無料です。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』
正直、中学の文法の復習ができる本であればどれでも構いません。
しかし、市販されている様々な参考書を見てきて、個人的にこの参考書が一番見やすく、継続しやすいレイアウトになっていると感じます。
音声に関しても、QRコードを使って再生できる点はありがたいです。
CD付きだと永遠にリスニングをしない、なんてことになりがちです。
1つの文法項目につき2ページしかないので、これまで参考書を継続できなかった人でも継続できるようなレイアウトになっています。
私も購入して解きましたが、スラスラ進みます。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』の購入はこちら↓
詳しい使い方に関して知りたい方は、以前の記事を参考にしてください。
こちらの記事を読むと、4技能を鍛える参考書の使い方が分かるようになります。他の参考書にも応用できるはずです!
【STEP 5】自分の目的に合った勉強をしよう
中学英語で基礎が身に付いたら、自分の目的に合った勉強にどんどんチャレンジしましょう!
ここで気をつけるべきなのは、「目的に合った」という部分です。
例えば、海外旅行を話したい!という人であれば、会話をする練習をしなければなりませんよね。
これを、ひたすら問題集を繰り返して勉強するというのでは効率が悪いです。
私も学生の頃、英語を話せるようになりたいのに、英会話フレーズなどを暗記することに夢中になっていました。
もちろん、英会話に向けてフレーズを暗記することは悪いことではありません。
しかし、話す力は実際に話さなければ伸ばすことができません。話すのであればオンライン英会話がおすすめです。その中でもブログ運営者はDMM英会話をおすすめします。
詳しい始め方は別の記事を参考にしてください。
英会話だけでなく、参考書等を使って総合的に英語力を伸ばしたい方は以下の記事を参考にしてください。
目的に合った勉強法の例
自分の目的に合った勉強法の例が知りたい!という方のために、簡単な例を紹介します。
【STEP 1】で紹介した、12個の英語を学ぶ理由の中から、いくつかピックアップします。
旅行先で話せるようになりたい
旅行で話す程度であれば中学英語と話す練習で十分でしょう。
【STEP 4】で紹介したような参考書と単語帳を使って中学英語をしっかり復習しましょう。
その後、オンライン英会話で会話を練習するのが良いと思います。
なぜなら、オンライン英会話の多くは、「日常会話をしたい人」に向けての教材がそろっているからです。
例えば、ネイティブキャンプには、「旅行英会話」という教材があり、シチュエーション別に会話を練習することができます。
レアジョブ英会話 であれば、「日常英会話」という教材の中に、旅行で役にたつようなレッスンがたくさんあります。
DMM英会話 であれば、「旅行と文化」という教材があり、旅行で使える表現を練習できます。
初心者がいきなりオンライン英会話に挑戦しても大丈夫なのですか?
全然大丈夫です。むしろ、価格も安価なので、初心者におすすめです。
初心者でも大丈夫だと考える理由については以前の記事を参考にしてください。
資格(英検)を取得したい
英検であれば、合格のためには4技能が必要となるので、それぞれの対策が必要です。
まずは中学英語の復習を行い、その後にそれぞれの級の対策をするといいでしょう。
具体的には、最初に過去問を解いてみることをおすすめします。なぜなら自分の弱点が分かるからです。
英検の公式HPには過去問が公開されています。そこでダウンロードして、一度過去問を解いてみましょう。
過去問を解いてから問題集を購入しましょう。
英検の2次試験対策は独学することも可能ですが、準1級以上になると添削が合った方が安心できます。
その場合も、先ほど紹介したオンライン英会話がコスパが良いです。
ネイティブキャンプであれば、「英検®二次試験対策」という教材で練習することができます。
資格(TOEIC)を取得したい
TOEIC L&Rであれば、リスニングとリーディングの対策がメインとなります。
この場合でも、中学英語の復習をすることは必須です。
なぜなら、中学英語が分かっていなければ、問題集の解説などを読んでも理解できないからです。
中学英語をしっかり身につけた後、自分に合った参考書を探す必要があります。
まずは公式問題集を買って、自分の弱点を知ってから参考書を買うのがおすすめです。
3000円ほどするので、高い!と感じる方もいるかもしれませんが、TOEICの受験料は7810円です。(2023年1月現在)
この1冊で実際の試験2回分の問題を解くことができるので、そう考えれば高くないはずです。時間配分などもチェックできるので、個人的には必須の参考書だと思います。
私は、公式問題集、単語帳、苦手な分野の対策本の3つをそろえて、黙々と勉強をすすめるのが向いているタイプでした。
教材を選ぶのが面倒な方は、WEB学習サービスというのも1つの選択肢かと思います。
最近は、TOEIC対策のできるスタディサプリ ENGLISH というものがあります。
問題演習だけでなく、講義も見ることができるので、このサービス1つで対策ができます。
ただし、WEB学習サービスには向き不向きがあるので、まずは無料体験等で試してみて、自分に合っていると思った場合にのみ登録するようにしてください。
映画やドラマを字幕なしで見たい
映画やドラマを字幕なしで見るには、リスニング力だけでなく、読解力を鍛える必要があります。
なぜならリスニングとは、耳で読解をすることだからです。
映画やドラマを字幕つきで見ていれば、いつかは聞き取れるようになる!というのは大きな間違いです。
では何をすればいいのかというと、
①中学英語の復習 + (できれば高校英語の復習)
②ドラマや映画を使ったシャドーイングやディクテーション
シャドーイングとは、音声を聴いた瞬間に発声することです。ディクテーションは、聞いた音声を文字に起こすことです。
映画やドラマは会話スピードが速いため、すぐに情報処理をする必要があります。
そのため、大学入試の共通テスト(旧センター試験)がスラスラと解けるレベルの英語力(英検であれば最低2級以上)が望ましいです。
映画やドラマを字幕なしで見るには、かなり時間がかかります。
ただし、映画やドラマを字幕なしで見たい人は、そこまで目標達成に焦っていないはずです。
3ヶ月以内に映画を字幕なしで見ないといけないんです!!なんて人はいないですよね。
なので、資格の勉強や英会話の練習をしながら、じっくりと学習していけば良いと思います。
おすすめの参考書は、中学の復習に関してはこれまで述べたものと同じで、
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』
『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800 四訂版』
あたりをしっかりと復習すれば良いかと思います。
高校の復習となると、参考書は分厚いので、スタディサプリなどを活用して、短期集中で行うのがおすすめです。リンク→【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服
スタディサプリであれば、講義を見るだけでなく、文法や長文の問題演習をすることもできます。
シャドーイングやディクテーションは、実際の映画やドラマを見て行っても良いですが、「Learn English With TV Series」というYouTubeチャンネルで、字幕つきで練習できるので、こちらがおすすめです。
【STEP 6】英語の学び直しを継続する方法を学ぼう
英語の学び直しを始めたものの、全然継続できない!という方のために、継続のコツをお伝えします。
結論から言うと、環境づくりが大切です。
これまで何人もの学習者を見てきましたが、継続できる人は意思が強いだけでなく、継続しやすい環境を作ることができています。
では、継続しやすい環境とはどんなものかと言うと、以下のような環境です。
- 勉強机の上に関係ないものがない
- スマホが視界内になく、電源が切られている ※ポケットもダメ
- 勉強した後に、自分へのご褒美が設定されている
- あらかじめ勉強道具が用意されている
可能であれば、スマホは隣の部屋に置くか、カバンの中にしまうようにしましょう。
どの項目も重要ですが、特に4つめの、あらかじめ勉強の準備をしておくことが重要です。
例えば、こんな人は勉強が続かなそうだとイメージできませんか?
現在電車で帰宅中。帰ったらまず、朝に残してしまった洗い物を片付ける。それが終わったら夕飯を食べて、少しリラックスした後に風呂に入る。その後、本棚の勉強道具を取り出して、英語の勉強に取り組む。
この例で問題なのは、勉強までのステップが長すぎることです。
理想的なのは、以下の例です。
現在電車で帰宅中。帰ったら着替える前に勉強机に向かう。朝のうちに机の上に用意しておいた勉強道具で勉強する。それが終わったら着替え、皿洗い、夕飯、風呂の順番で過ごす。
帰宅後に勉強するのであれば、あらかじめ勉強できる用意をしておくことで、勉強のハードルがぐっと下がりますよ!
もう少し詳しく、勉強したくなるアイデアを知りたい方は、以前の記事を参考にしてください。
英語学び直しに失敗する人の特徴とは?⇒無理をしすぎる
どうしても英語学習が続かない。。と悩む方のために、失敗しがちな人の特徴をお伝えします。
これまで何人も英語学習に挫折しそうになる人を見てきましたが、そのうちの多くは「無理をしている」ことが原因です。
例を挙げれば、以下のような無理をしていることが多いです。
- 参考書が多すぎる ⇒ 多くても3冊程度に絞るべき
- 勉強の計画がキツすぎる ⇒ 短い時間で無理なく計画すべき
- 教材のレベルが高すぎる ⇒ 自分に合った教材を選ぶ
1つでも当てはまっていると感じた人は要注意です。
英語学習は長期戦です。どれだけ毎日継続できるかが大切なのです。
最初のうちは、「これなら疲れていてもできるかな」というくらいの勉強計画がおすすめですよ。
もっと失敗を避ける方法を知りたい!という方は以前の記事を参考にしてください。
楽しむことを忘れずに!
この記事に書いてある内容だけで、英語を学びたい自分のことをよく理解し、目標に向けた第一歩を踏み出すことができるようになったはずです。
もしも不明点がある場合にはコメントをください。真摯に対応します。
私はプロフィールにもある通り、長期留学の経験がありません。
英語の教員になるにあたって、留学経験がないことをコンプレックスに思っていました。
帰国子女や、留学経験者に追いつこうと、必死に独学した経験があります。
正直、勉強している間は、「英語の楽しさ」を忘れていました。
しかし今では、ある程度英語ができるようになり、小さい頃に経験したような「英語を使う楽しさ」を思い出しています。
もちろんすべての人が英語を学ぶ必要はありません。でも、英語ができる世界って、本当に素晴らしく見えるものですよ。
それを伝えるのが英語教師である私の使命であり、そのための方法を必死に考える努力をしています。
みなさんが楽しく英語を学ぶお手伝いができたらうれしいです。
最後に⇒ぜひ、質問をしてください
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
英語を学び直したい方の悩みを少しでも解決できたら幸いです。
まだまだ至らない点があるのは承知しています。間違っている点や、気になる点ありましたら、コメント等でお知らせください。
また、悩みや質問があれば、ぜひコメント欄に書いてください。
これまでの経験を活かし、精一杯対応したいと思います。
よろしくお願いします。