TOEICの教材や、オンライン英会話で学びなおしをしようと思っています。
その前に、何かやっておくべきことはありますか?
まずすべきことは、中学英語の復習です。
中学英語って、全然使えなそうなイメージあるのですが・・・。
義務教育では、日常で使われる大切なものから順に学んでいきます。
したがって、中学英語で日常英語のほとんどをカバーできます。
さらに詳しく、中学英語について見ていきましょう!
この記事は、「中学英語って役に立つの?」「英語の学び直しで何から始めたらいいの?」といった疑問を持つ方に向けて書かれています。
先日、英語の勉強を習慣化する上でやってはいけないこと5選を紹介しました。
また、自己紹介についても以前に書いているので、良ければご覧ください。
・中学英語を優先して復習すべき理由がわかる。
・英語を話せるようになるために、中学英語が大切であることがわかる。
中学英語で日常英語の約8割をカバーできる
日常生活で用いられる基礎英単語の語数とは?
そもそも、日常英語とはどんなものでしょうか。
大学教授らによって運営されるNEW GENERAL SERVICE LIST PROJECTというサイトによると、
教授らによって作られた約2800語の基礎単語リスト(NGSL)が、日常英語の92%をカバーするそうです。
つまり、約2800語の基礎単語を理解していれば、日常英語を9割理解できるということになります。
※NGSLの単語リストは同サイトよりダウンロードすることができます。
日本人が中学校までに学ぶ語彙数
では、私たちは中学校卒業までにどれくらいの量の単語を学んでいるのでしょうか?
文部科学省が平成29年に告示した中学校学習指導要領によると、中学校卒業までに習う単語は以下の通りです。
小学校で 600 ~ 700 語程度,中学校で 1,600 ~ 1,800 語程度
【外国語編】中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 第2章
つまり、中学校卒業までに2,200~2,500語程度学ぶことになります。
上の章で述べたとおり、約2800語の基礎単語リスト(NGSL)が、日常英語の92%をカバーします。
そのため、日本の中学校卒業までに学んだ単語を2350語とすると、日常英語の77%、つまり約8割をカバーすると考えることができると考えられます。
中学英語を学ぶと何ができるようになるの?
語数だけでは日常英語をカバーできているとは考えられませんよね。
では、中学英語で習う内容は、日常英語で使うものなのでしょうか。
中学校学習指導要領には、学ぶ内容に関して以下のように書かれています。
自己紹介、買物、食事、道案内、旅行、電話での対応手紙や電子メールのやり取りなど
中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 第 9 節 外国語
多くの人にとって英語を使う機会は、道案内や旅行かと思います。
こうしたことから、日本の中学校卒業までに、日常英語で使う表現を学ぶことができると言えるでしょう。
語彙 | 内容 | |
中学英語 | 2,200~2,500 | 自己紹介、買物、食事、道案内、旅行、電話での対応手紙や電子メールのやり取り |
日常英語 | 2800語で 92%カバー | 道案内や旅行中の買い物、チェックインなど |
じゃあなんで中学英語を習った日本人が英語を話せないの?
中学英語の大切さはわかったのですが、中学英語を学んだ人たちが話せるようになってないですよね?なぜなんですか?
それは単純に話すトレーニングをしていないからです。
日本で英語教育を受けたのに、英語を話せるようにならないという批判があります。
①英語を暗記科目として覚えてしまっているから
②英語を話す練習をしていないから
みなさんは中学校の歴史で習った内容をすらすら言えますか?
おそらく多くの人が言えないはずです。
これまでの学校教育では、英語に関しても、歴史などと同じように暗記をして覚えてしまい、話す練習はしてきませんでした。
それでは話せるようにはなりません。
なので、英語を話せるようになりたいのであれば、
中学英語を学ぶ + 話すトレーニングをする という流れが必要となるのです。
中学英語を学ぶのにおすすめの勉強法は?
書店に行って、「中学英語 復習」と書いてあるものなら基本的にどれでもいいです。
自分が「この本なら勉強が継続しそうだな」と思うものを選んでください。
書店に行くのが面倒なので、何かおすすめありませんか?
私のおすすめは、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』です。
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解説がとにかくわかりやすく、フルカラーのイラストが入っているので読みやすいです。
また、1つの文法項目に対して2ページ(左が解説、右が問題)なので、そこまで時間をかけずに学習できます。
英語が苦手な人でも、「この本なら継続してみよう」と思える工夫がたくさん込められている参考書です。
CDがついているだけでなく、スマホでも音声が聴けるので、音読もしやすいです。
詳しい使い方は別の記事を参考にしてください。
話すトレーニングをするのにおすすめの勉強法は?
中学英語の復習が終わったら、どうやって話すトレーニングをすれば良いですか?
さまざまな方法がありますが、私のおすすめはオンライン英会話です。
社会人の抱える英語学習の1番の悩みは時間がないことです。
英会話スクールに通う時間もなければ、オンラインスクールに通って授業を受ける時間もない方が多いです。
そんな方におすすめなのはオンライン英会話です。
1レッスン25分程度のサイトが多く、時間や場所を問わずに英会話を行うことができます。
慣れてきたら、子どもが成長したときに勧められるメリットもあります。
こちらも、詳しくは別の記事を参考にしてください。
また、オンライン英会話を比較したい方はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
中学英語を学ぶと、語彙や内容の観点から、日常英語を約8割カバーするという内容を見てきました。
まずはしっかりと中学英語を復習し、それから話すトレーニングをすると良いでしょう。
何事も基礎が大切です。
流行りの勉強法や、参考書に流されず、王道の勉強を進めましょう。
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