この記事は、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』を使ったおすすめの勉強法を知りたい!という方に向けて書かれています。
早稲田大学卒業後、私立中高で10年ほど英語を教えている教員です。
長期留学はせず、日本にいながら英語を学んできました。
TOEICスコアは920。オンライン英会話を6年間継続しています。
社会人や高校生の学び直しにおすすめの参考書が『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』です。この1冊で中学で習った文法を総復習することができます。
ただし、ただ本書の問題を解くだけではもったいないです。なぜなら、有効活用することによって読む・書く・聞く・話すの4技能を伸ばすことができるからです。
この記事で、その方法をお伝えします。
・『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』を使って4技能を伸ばす勉強法が分かる
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』の特徴
どんな内容?
中学3年間で学ぶすべての文法内容をまとめた参考書です。
わかりやすい解説と、フルカラーのレイアウトが特徴です。
ページ数は多いものの、左側が解説、右側が問題演習の構成になっているので、進めやすいです。
1つのレッスンに対して2ページしかないのが魅力的です。
どんな人におすすめ?
学びなおしをしようと思っている社会人や大学生、中学英語に不安がある高校生、高校入学を控えた中学生におすすめです。
特に、「英語を基礎からしっかりと復習したい」という人におすすめです。
この参考書は中学で習うすべての文法項目をカバーしており、自分の弱点を見つけるのに最適です。
また、オンライン英会話を始める前の、基礎力をつけたい人にもおすすめです。
どうやって勉強するの?
書籍
左のページある解説を読んでから、右側の問題を解く流れが良いでしょう。
解説は非常に簡潔で、1分もあれば読めるような内容です。
問題を解く際は、直接書き込んでも良いですが、繰り返したい場合にはノート等に書くと良いでしょう。(ちなみにブログ運営者は直接書き込む派です)
音声(CD、アプリ、QRコード)
問題を解き終わったら、切り離しができる別冊の解答冊子を使って丸付けをしましょう。
その後、音声に合わせて音読練習をしましょう。
音声を聴く際にはQRコードで読み取るのがおすすめです。各問題演習のページ上部にQRコードが載っており、スマホのカメラで読み取ると、音声再生ページが開きます。
CDを再生するのが面倒なので、この配慮はうれしいですね!
動画 ※改訂版に関しては準備中(2023年1月10日現在)
「ひとつひとつわかりやすく」のシリーズには授業動画があります。
ひとつひとつわかりやすく授業用動画 【 中学改訂版( 2021 年発売)非対応 】 (gakken-ep.jp)
改訂版には対応していませんが、ほとんどの文法項目が対応しています。
問題を解き、解説を読んでもどうしても分からない場合には、こちらの動画を参考にするとよいでしょう。
問題集を1周するのにかかる時間は?
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』を1周終わらすのにかかる目安の時間は約3週間です。
1冊につき、チャプターが22個あり、レッスンの数は合計で116です。1つのレッスンにかかる時間は、復習も含めて約10分です。
さらに、各チャプターには「復習タイム」という確認問題があるので、合計で22個の「復習タイム」があります。こちらも、1つ終えるのに、復習を含めて約10分です。
かかる時間を計算すると以下のようになります。
10(分)×116(レッスン数)+10(分)×22(復習タイムの数)=1380(分)
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』を終えるのにかかる時間は23時間
1日1時間勉強すると考えると、だいたい3週間で終わらせることができるでしょう。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』の評判・レビュー
ネット上に載っているこちらの本のレビューについて見てみます。
良いレビュー
・簡潔で分かりやすい
・見開き2ページで完結するので、学習の区切りがつけやすい
・スラスラと学習が進む
良いレビューを見ていると、簡潔なレイアウトが評価されているようです。
勉強が継続しにくいと感じている人や、英語が苦手と感じている人からの良い評価が多い印象です。
悪いレビュー
・少し値段が高い
・演習量が足りない
・英語が得意な人には物足りない
悪いレビューでは、値段が少し高い点が挙げられました。
また、演習量や、難易度が足りないという意見もありました。英語が非常に得意である人は、もう少し演習量があるテキストを探してみるのもいいかもしれません。
使ってみた感想
私が持っているのは改訂版です。300ページ以上もあるので分厚く感じますが、必要最低限の解説と問題演習量なので、スラスラと進みます。
チャプターごとに色分けがされており、チャプターの最後には「復習タイム」といって、確認問題のページがあります。
「復習タイム」では、並び替え問題や、和文英訳の問題もあり、ライティングの勉強にもなります。
強いてデメリットを挙げるのであれば、解説冊子の文字が小さく、解説が少ないことでしょうか。
しかし、ページ数も多いので、仕方ないかと思います。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』で4技能を伸ばす流れ
では、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』を使って4技能を伸ばす流れを説明します。
上の画像にあるように、7つのステップで学習に取り組むのが良いでしょう。①~⑦までのステップにかかる時間は、10分~15分です。
具体的になぜこのような勉強が必要なのかについて、以下で述べていきます。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』でリーディング力を伸ばす
リーディング力を高めるには、理解できた英文を音読することが大切です。
リーディングとは、ある一定の分量の英文を読むことです。
英語の文章は、1つ1つの英文が集まることによってできています。
つまり、リーディングができるようになるためには、1文1文を正確に読む必要があります。
そのため、本書を使って文法を学び、英文を見た時にすぐに意味が出てくるように練習する必要があります。
「すぐに意味が出てくる」のを瞬時にできるようになるために、音読を何度もして、英文を定着させるのがおすすめです。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』でライティング力を伸ばす
ライティング力を高めるには、自信を持って使える英文を増やしていくことが大切です。
リーディングが1文ずつを正確に読むことであるのに対し、ライティングとは、1文ずつを正確に書くことです。
ライティングができるようになるには、正確に書くことができる英文のストックを増やす必要があります。
本書では、日本語を英語にする問題が多く出題されています。
最低限、それらの日本語は、素早く正確に英語に直せるように練習しましょう。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』でリスニング力を伸ばす
リスニング力を高めるには、音と文字を一致させる必要があります。
そのためのトレーニングは、シャドーイングです。
リスニングとは、英語を耳で聴いて、頭の中で英文を理解することです。
つまり、耳でリーディングを行っているようなものです。
リーディングと異なる点は、目ではなく、耳を使って英文を認識しなければならないことです。
したがって、発音が分からない単語に関しては、理解することができません。
そこで、おすすめの勉強法は、音と単語を結びつけるために、シャドーイングを行うことです。
シャドーイングとは、文字を見ずに音声に合わせて音読をすることです。
シャドーイングを繰り返すことによって、正しい発音が身につき、音と単語が一致するようになります。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』でスピーキング力を伸ばす
スピーキング力を伸ばすには、瞬時に言いたいことを英文に直すトレーニングが必要です。
スピーキングは、瞬時に思いついた表現を英語に直して表現することです。
よく、「英語で考えろ」というような教材を見ますが、ずっと日本に住んでいた私たちにとって、英語で考えることは非常に難しいです。
それよりも、日本語から英語に瞬時に直せる英文のストックを増やしていく方が現実的です。
本書では、日本語を英語にする問題が多く出題されているので、それらを瞬時に英語に直し、正しい発音で話せるように練習をしましょう。
スピーキング力を伸ばす際の注意事項
スピーキング力を伸ばす目的で本書を使うのには注意が必要です。
なぜなら、スピーキング力を伸ばすためには、実際に英語を話すことが最も効率的だからです。
問題集を解き、例文を覚えることも大切ですが、実際に会話をしなければ会話力は向上しません。
そのため、スピーキング力を伸ばしたいのであれば、本書だけでなく、オンライン英会話等を活用する必要があるでしょう。
おすすめのオンライン英会話はDMM英会話です。教材や講師の質が高く、24時間いつでも英会話をすることができるので、短期間でスピーキング力を伸ばすことができます。
DMM英会話の始め方を知りたい方は別の記事を参考にしてください。
また、DMM英会話以外のオンライン英会話を比較したい方はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
これまで述べてきた方法を行えば、確実に4技能を伸ばすことができるでしょう。
少し面倒に感じるかもしれませんが、基礎である中学英語は非常に大切です。
こちらの方法を参考にして、根気強く勉強を継続してみてください。
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